車載用カメラのレーザ溶着による組立容易化技術

技術の概要

本技術は、車載用カメラの撮像モジュールの組み立てをレーザ光で部品間を溶着する方式で容易にするものです。光透過部材と光吸収部材を用い、接合部を一周にわたり溶着することで、接着剤を使わず信頼性を高めます。ケースをリング状部材と溝で構成し、複数部材の配置を容易にします。

ユースケース

  • 車載用カメラの撮像モジュールの組み立てをレーザ溶着で容易にする設計
  • 光透過部材と光吸収部材を組み合わせ、接合剤を使わず接合する手法
  • ケースの溝とリング状部材で部品の位置決めと溶着を実現
  • 一周形状の接合面を全周に照射して高精度な固定を達成
  • 高温・振動などの過酷環境下でも信頼性を維持するモジュール設計

この技術は、車載用カメラの撮像モジュールの組み立てをレーザ光で部品間を接合する方式で容易にします。透過率の高い第1部品と透過率の低い第2部品を接合部として対向させ、光透過部材と光吸収部材を使って接合します。レーザ光は光透過部材を透過し、接触面にある光吸収部材を局所的に加熱して溶融させ、部材間を密着させます。接触面は周方向に一周しており、ケースは第1部材と第2部材にまたがる溝とリング形状部材で構成されます。これにより接着剤を使用せず、熱と圧着で高信頼性を確保します。

本発明は、車載用カメラの撮像モジュールに対して、部品どうしをレーザ溶着で結合する構成を提案します。具体的には、レンズ鏡筒の台座を第1部材、第2部材として構成し、センサ基板の周囲に接触面を設けます。光透過部材はレーザを通し、光吸収部材は熱を発生させて溶融します。第1部材の周囲には第2部材の溝を連続して配置し、リング状部材が各溝に沿って溶着される仕組みです。レーザ波長は1060–1070 nm程度が想定され、透過部材の透過率は20%以上、吸収部材の吸収率は90%以上を目標とします。装置はケースコネクタや基板実装コネクタを含み、レーザ光を適切な方向に照射することで、接合部が均一に溶融・圧着します。複数箇所の溶着を同時に行えば、ピントずれの発生を防ぎ、長期の信頼性を高めます。図面説明では、様々な形態の組み付け手順と、シール材の有無、溝形状の連続性などを示します。

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