表示装置と光学部材による透過光検知最適化

技術の概要

本解説は、表示装置と光学部材の全体像を俯瞰する。光学部材は複数の反射面群で光を受け、センサへ導く。透過反射部の前で光量検知を行い、眩しさを抑える仕組みを紹介する。

ユースケース

  • 自動車の後方視認用電子ミラーシステムへの搭載
  • 車載表示パネルと透過反射部を組み合わせたディスプレイシステム
  • ヘッドライトの眩惑抑制を目的とした光量制御機能
  • 高コントラスト表示と視認性向上を実現する光学部材の活用
  • センサと光学部材の組み合わせによる誤検知低減

本技術は、表示装置と光学部材を組み合わせ、透過反射部へ入射する光量を正しく検知できる構造を説明する。表示装置には表示パネル、透過反射部、センサ、そして透光性の光学部材があり、光学部材は透過反射部の周辺に配置される。光学部材は複数の反射面群で構成され、入射光を受けて反射し、センサへ導く。反射面は仮想平面VPに対して膨出する多角面を形成し、広い角度範囲で光を受けられるように設計されている。結果として、車両の後方光源の眩しさを抑えつつ、センサの検知を安定化できる。

本発明は、表示装置と光学部材を用いて透過反射部へ入射する光量を適切に検知する手法を、ですます調で詳述する。光学部材は、入射面101、反射面群102、出射面103を備え、入射面には凸面を配置して広い入射角を受けられる。反射面群は仮想平面VPに沿って膨出する多角面で、入射光を複数の面で分担してセンサ16へ導く。中央に配置される反射面102bを小さめに設定する等、面積配分を工夫して受光領域161の面積A1以上を確保する。各反射面は垂直・水平方向の入射角に対応する傾斜角θを組み合わせ、垂直方向の範囲は-10°〜+10°、水平方向は-35°〜+35°をカバーするよう設計されている。受光領域のサイズと反射面の角度分布を適切に組み合わせることで、センサ感度のΔSv・ΔShを抑制し、眩しさを低減する。FF C15は制御回路素子13a14a間の電気接続として機能し、検知光量に応じて透過反射部の反射率RRをRR1→RR2のように切替える。本発明は、車両後方の眩しい光源を抑制しつつ、表示機能と視認性を両立させることを目的とする。

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