複雑なハード不要で新規電子キー追加登録制御

本技術は、車両の制御装置とドアロック機構を用い、追加のハードを増やさずに新規電子キーを登録できる仕組みを説明します。追加登録モードでは、まず第1電子キーの認証と登録回数を照合します。条件を満たせば第2電子キーを登録します。第1電子キーはマスターキーとして複数キーの追加を許し、貸出用キーは回数上限を区別します。これにより、セキュリティを保ちつつ利便性を高められます。記憶部にはキーID・暗号鍵・キーレスデータ・登録回数が格納され、監査可能性が確保されます。

本発明は、車両に搭載された制御装置（ECU）とドアロック機構を介して、複数の携帯機（電子キー）を安全に追加登録するためのソフトウェア処理の拡張を提供します。追加登録モードでは、制御部が第一キーの認証と登録回数データを参照し、第一キーが認証済みかつ登録回数が最大値に達していない場合に限り第二キーの登録を許可します。第一キーはマスターキーとして複数キーの追加登録を許す一方、第二キーは貸出用途などで登録回数の上限を設定することで、誤登録や不正利用を抑制します。実装上は、LF（Low Frequency）信号による認証要求・応答とRF（Radio Frequency）信号によるデータ伝送を組み合わせ、スマート通信とキーレス通信の双方をサポートします。記憶部には、ID・暗号鍵・キーレスデータ・登録回数といったデータ項目を格納し、追加登録履歴の監査や追跡が可能となります。加えて、図面で示される処理フローに従い、追加登録時の認証は第一キーの認証結果と登録回数の制約を組み合わせて判定します。最大値の判定は、第一キーがマスターキーの場合「FFh」として扱い、第三キーの追加登録可否を制御します。これにより、ハードウェアの再設計を要さず、既存の制御系で新規キーの登録機能を拡張できる点が特徴です。さらに、本方式は車両の共有運用時にも安全性を高め、侵入・不正登録の検知・追跡性を向上させます。具体的には、追加登録履歴を記憶部に記録することで、後からの監査や不審行為の特定が容易になります。最終的には、マスターキーのみで新規キーの追加登録を実現し、過度なハード追加なしにセキュリティと利便性の両立を図ります。