輪郭低減機能を備えた表示装置

技術の概要

表示領域と縁部の境界を滑らかに見せる輪郭低減機能を備えた表示装置の解説。光学部材・透過部材・電気光学部材・筐体の組み合わせにより、輪郭の視認性を低減します。車載用の電子ミラーなど、薄型化と美観が重視される用途で有効です。

ユースケース

  • 車載用電子ミラーの外観美観と表示品質の向上
  • 車内外からの表示部と縁部の視認性低減による品質向上
  • 薄型化設計と部品統合による設計自由度の拡大
  • 表示モードとミラーモードの切替を活かした多様な利用
  • VRM機能を活用した自動防眩・視認安定化

本装置は、光学部材と透過部材、電気光学部材、筐体で構成され、透過部材の端部を光学部材の端部と突出部の間に配しています。透過部材の透過率を5%以上に設定することで、縁側の境界に発生する黒い縁を抑え、表示画面の境界をすっきり見せます。電気光学部材は光学部材の裏側に位置し、印加電圧で透過・反射を変化させ、表示部と縁部の光学特性を調整します。筐体の突出部は端部を覆い、見た目の乱れを少なくします。輪郭低減の効果は、車載ディスプレイや電子ミラーの外観品質向上にも寄与します。

本技術の要点は、表示領域と縁部を同一光学系で重ねて配置し、透過部材を介して境界の視認性を低減する点にある。透過部材は裏面周縁に形成され、膜構造として絶縁膜層と金属膜層を積層する。膜厚を130nm以上600nm以下に設定し、透過率を5%以上に保つことで、縁の陰影と内部構造の透けを低減する。電気光学部材は液晶領域と周辺領域を有し、ITO等の透明電極で電圧印加を変え、透過・反射の分布を制御する。PETフィルムのリタデーション値を2000〜4000nm程度に設定し、縁の色むらを抑える。筐体は突出部で端部を覆い、接着層の面積を確保して機械強度と熱安定性を高める。第1変形例は透過部材の端部を光学部材端部と突出部の間に配置し、第2変形例は偏光板の端部を同様に配置する。

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