撮像・測距センサ融合による高精度物体検出

技術の概要

本技術は、車両周辺の物体を検知する装置と検知方法である。撮像センサで得られる物体の方位情報と、測距センサで測定した距離情報を組み合わせて物体の第一の位置を複数回推定する。推定結果を距離ごとに累積し、路面反射などの雑音を整理した上で、物体の第二の位置を抽出する。これにより運転支援の信頼性が向上する。

ユースケース

  • 車両衝突回避・衝突防止支援
  • 運転支援システムへの情報提供
  • 警告・注意喚起の表示
  • 周囲物体の識別精度向上
  • 安全運転のための挙動解析データ提供

本技術は、車両周辺の物体を検知する装置と検知方法について述べる。撮像センサで得られる物体の方位情報と、測距センサで測定した距離情報を組み合わせて、物体の第一の位置を複数回推定する。推定結果は撮像センサの距離ごとに累積され、路面反射などの雑音を取り除きやすくする。累積した結果から、物体の第二の位置を抽出する。抽出部は、物体の種類に応じた閾値を用意し、検知対象と路面等の反射を区別する。得られた座標は、衝突判定や警告、停止などの運転支援処理に用いられる。閾値設定やキャリブレーションには注意が必要で、環境条件により偽検知が生じることがある。

本機は、撮像センサと複数の測距センサを統合した物体検知装置の要旨を、専門家が理解できるよう記述する。検知処理部は、距離算出部、物体検出部、推定部、累積部、抽出部の順にデータを処理する。距離算出部は測距センサの信号から反射強度と距離を取り出し、予め定めた測距情報を生成する。物体検出部は画像を用いて物体を検出し、推定部は物体の方位θ_cを推定する。推定部は、撮像画像から得られる画素位置と、測距情報をフュージョンして、フュージョン距離D_fを算出する。累積部は、推定結果を元に直線OR上に複数の座標領域を設定し、各領域で反射強度を累積する。閾値Sth1を超える反射強度を路面RDと区別するよう設定するが、歩行者など反射が小さい対象には閾値を下げて感度を上げ、さらに閾値を調整するSth2を適用して過度な閾値下げを抑える。抽出部は、CR1~CR6の累積値と閾値CSthを比較して、Dtに対応する座標を物体座標として抽出する。妥当性検証として、撮像座標範囲との整合性や複数測距の一貫性を確認する。処理はソフトウェアとしてECUに実装可能であり、専用回路やハードウェアと組み合わせたハイブリッド構成も想定される。プログラムは記憶媒体やネットワーク経由で提供され得る。実運用では、検知結果を衝突判断範囲と照合し、範囲内ならブレーキ制御と警告を実行し、範囲外なら注意喚起を行う。

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