技術の概要
部品間を電気的に接続する嵌合部の位置精度を高め、複数の回路基板を積層する電力変換装置を小型化・信頼性向上させる技術です。アライメントキーと嵌合部材の組み合わせにより、組立時のずれを検出・補正します。
ユースケース
- 複数回路基板の層状積層結合
- 車載充電器・EV用電力変換装置の小型化
- 組立工程における嵌合部の位置精度向上
- 接触抵抗の低減による発熱抑制・信頼性向上
- アライメントキーによる自動認識・検査・不良検出
この技術は、電力変換装置の基板間接続で嵌合部の位置を高精度に合わせる仕組みです。第1部品と第2部品には対になるアライメントキーが設けられ、オス型嵌合部材の差込部とメス型嵌合部材の受入部を組み合わせて結合します。差込部は分割され、接続部は間隙で垂直方向に曲げられ、挟持部が差込部を挟み込みます。挟持部には複数の弾性部があり、先端部の間隙も設けられています。これにより、接触面積が増え、接触抵抗を低く保てます。アライメントキーの認識と基板移動装置の協調でずれを補正し、複数基板の層状積層を安定化させ、小型化と信頼性向上を実現します。
本技術は、電力変換装置における基板間接続の嵌合部の位置決め精度を高める構成です。第1部品と第2部品には対になるアライメントキーを配置し、オス型嵌合部材の差込部とメス型嵌合部材の受入部を嵌合します。差込部は複数に分割され、接続部は間隙により垂直方向へ曲げられ、メス側の挟持部が差込部を挟持して結合します。挟持部には第1弾性部、第2弾性部、第3弾性部、第4弾性部が設けられ、差込部11と挟持部の凸部の間には間隙27が存在します。これにより、挟持部と差込部の接触面積が拡大し、接触抵抗を1 mΩ以下に抑制可能です。接触抵抗低減は発熱抑制・効率向上・長期信頼性の向上に寄与します。さらに、アライメントキー認識装置と基板移動装置が協調してアライメントを実現するため、組立工程でのずれをリアルタイムに検出・補正します。図面を前提とせずとも、様々なアライメントキー形状(十字、円形、貫通孔など)に対応でき、複数基板の層状積層を安定させ、電力変換装置の小型化と信頼性の向上を実現します。
