誤接続時も供給を維持する車載電源回路

技術の概要

3相4線式の充電設備において、接地線が規格の端子と異なる位置につながると電圧が規格外になることがあります。本技術は測定部と制御部を用い、誤接続を検知して入力を正規の状態へ切り替え、力率改善回路へ安定した電圧を供給します。

ユースケース

  • EV・PHV充電インフラの誤接続対策と信頼性向上
  • 施工ミス時の迅速な復旧支援
  • 三相4線式系統の安全な運用と過電圧防止
  • 力率改善回路の入力安定化と効率向上
  • 車載電源の保護機構強化とトラブル時の告知機能

本技術の電源回路は、3相4線式の充電設備において、非接地電力線(L1/L2/L3)と接地電力線Nを端子に接続します。施工ミスでNが規格と異なる位置につながると、端子間電圧が規格と異なる可能性があります。測定部が線間電圧を検出し、接続誤りを特定します。誤りを検知した場合、制御部がスイッチを切り替え、入力を正規の状態と同じ状態にします。リレーと電子ヒューズを使い、力率改善回路へ230V相当を各入力P1/P3/P5へ、N側を0VとしてP2/P4/P6へ供給します。これにより、正規端子の組み合わせでなくても充電を継続でき、機器の保護と安全性を確保します。

本発明は、車載電源回路において、複数の非接地電力線L1/L2/L3と1本の接地電力線Nを用いる三相4線式系での端子誤接続を許容しつつ、力率改善回路へ安定した入力を供給する手法である。測定部はライン間電圧を検出し、L1/L2/L3-N間の組み合わせで生じる規格外の4線間電圧を特定する。制御部は、検出結果に応じてリレーや電子ヒューズの接続状態を切替え、P1/P3/P5へ非接地線、P2/P4/P6へ接地線の電圧を、それぞれ所定値で供給する。これにより、端子規格の逸脱や接続誤りがあっても、力率改善回路は常時動作可能となる。図1〜図6に示す動作テーブルに従い、誤接続時には補正動作を実行する。追加として、PWM制御で系統側の電力線の割り当てを変更する実施形態もあり、入力監視と保護機構を併存させることで安全性と信頼性を高めている。

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