車載用輻射ヒータの輻射量向上構造

技術の概要

車載用の輻射ヒータで、第一面に輻射シート、第二面に断熱層を設ける構造です。第二面の熱抵抗を第一面より大きくすることで、輻射シートの温度上昇を促し、ヒータ素子の熱を効率よく放射に転換します。

ユースケース

  • 車室暖房の主要手段として
  • 足元暖房の局所暖房として
  • 座席周辺の温感調整に使用して快適性を向上
  • ダッシュボード周辺の暖房部材として
  • 暖房系統の補助ヒータとして

本輻射ヒータは、扁平なヒータ素子の第一面に輻射シートを、第二面には断熱層を配置します。第二面の熱抵抗を第一面より大きくする設計により、輻射シートが高温になりやすく、基材を介して伝わる熱を乗員側に向けて赤外線として放射します。輻射量を増やす方法として、輻射シートの放射率を高める、表面積を拡大する、カバー部材や反射部材を組み合わせて熱を再放射する、などがあります。断熱層は空気層で構成する場合もあり、ケースの形状に応じて柔軟に配置できます。

本技術の要点は、平板状のヒータ素子の第一面に輻射シートを、第二面に断熱層を配置する点です。第二面の熱抵抗を第一面の熱抵抗より大きく設定することで、輻射シートの温度が上がりやすくなり、ヒータ素子の熱が輻射シートへ伝わりやすくなります。結果として、輻射シートからの放射量が増加します。さらに、輻射シートの放射率を高めたり、表面積を拡大したり、カバー部材や反射部材を組み合わせて熱を内部に再放射させる設計が有効です。実施形態には、反射部材の配置、貫通孔内面の反射、断熱材の材質選択、断熱層を空気層とするケースなど、複数の変形例が示され、車室内の足元・座席周辺の局所暖房にも適用可能です。これにより、輻射量の向上と放射の均一化を両立できます。

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