車載用カメラの組立性と2重シールド導通技術

本技術は、車載用カメラの筐体内部に金属製の第1シールドと第2シールドを配置し、回路基板と撮像素子を周囲のノイズや電磁干渉から守る構造です。レンズユニットのフランジ部と筐体の開口部を囲うようにシールドを配置し、第2シールドには撮像素子に対応する第1孔を設けます。第2シールドには接点部を少なくとも1つ設け、第1シールドのシールド端部と接触させることで導通を確保します。挿入時には接点部が前方へ飛び出さず、筐体への挿入を妨げにくい形状に工夫しています。これにより、組立工程の作業性が向上し、導通不良を低減します。外部光の透過を抑える樹脂設計とリブ配置も採用しており、ハレーションを抑制して撮像品質を安定させます。注意点としては、接点部の位置決め精度と材料選択により導通安定性が変わる点です。適切な接触部の形状と部品配置を統一すれば、長期にわたり同電位を保ち、ノイズ耐性が高まります。

本発明は、レンズユニットのフランジ部が固定される筐体内に第1シールドと第2シールドを配置し、回路基板と撮像素子を囲う構造を採用します。第2シールドはフランジ部の第2フランジ面に沿って配置され、撮像素子に対応する第1孔を有します。接点部はフランジ端面の少なくとも1辺に沿って形成され、組立時に第1シールドの内面と接触することで第1シールドと第2シールドを導通させ同電位を保持します。接点部は折り曲げ形成が可能で、先端部は挿入時の障害を最小化します。第2シールドには少なくとも4つの接点部が設けられ、フランジ端面ごとに配置して信頼性の高い導通を確保します。凹部を設けて各接点部を収容する設計により、筐体側壁との間に隙間が生じず、組立時のずれを抑制します。第1リブと第2リブによる筐体内定位機構も併用し、レンズユニットを安定して固定します。材料には光吸収性樹脂を用いる場合があり、筐体端部を遮光することで内部光の透過を抑制します。これらにより、ノイズ対策と画質安定、組立性の向上を同時に達成します。長期信頼性の観点からは、材料選択と接点の機械的強度、接触面の形状を統一することが重要です。