フレーム嵌合式表示装置による正確な位置決め

技術の概要

表示装置はフレーム嵌合によりディスプレイの正確な位置決めを実現します。第1フレームの突起と第2フレームの内面、爪部・当接部材の組み合わせでX方向の位置決めを行い、組み付けの安定性と抜け防止を両立します。

ユースケース

  • 車載用電子ミラー/ディスプレイシステムへの適用
  • ディスプレイの表示領域の正確な位置決め
  • 組立・組付けの省力化と再現性の向上
  • 抜け止め機構と衝撃時の保持機能
  • 長期的な位置安定性と保守性の向上

本技術は、ディスプレイをフレームに嵌め込んで位置を決める表示装置です。ディスプレイは第1方向と第2方向に板状に伸び、フレームには突起と内面が設けられます。第1の爪部と第2の爪部が内面で嵌合し、ディスプレイ端面が当接部材により押されてX方向の位置が決まります。さらに当接部材は内面を基準面としてディスプレイを押し、その力を爪部を介して伝え、ディスプレイを内側へ固定します。閾値距離と呼ばれる距離がY方向に設定され、爪部と当接部材の相対位置がこの範囲に収まることで緩みを抑えます。組み付け後はディスプレイが安定し、衝撃時のズレも小さくなります。

本技術は、表示装置を車載用のフレームに嵌合させることで、ディスプレイの位置決めを機械的に安定化する。ディスプレイは第1フレームと第2フレームの枠状領域に収まり、フレームには端面と突起、内面が形成される。第1の爪部と第1の内面、第2の爪部と第1の内面が嵌合し、第2のフレームは第1の内面と第2の内面を挟む。爪部は板バネとして機能し、当接部材は内面を基準面とすることでX方向の位置決めと固定を実現する。複数の爪部と複数の開口が対応し、ディスプレイ端面の当接部材により荷重が分散される。さらに当接部材はX方向の剛性が高く、爪部よりも大きく設定され、ディスプレイを内面側へ付勢する。Y方向には閾値距離Lt hが設定され、爪部と当接部材のY距離がこの範囲内に収まるよう調整される。これにより組み付け時の公差を吸収し、長期間の走行振動や衝撃下でも定位が崩れにくくなる。設計上は、フレーム11とフレーム12、爪部111/112/114/115、当接部材113/116などの相対剛性比を適切に設定することが要点である。第1変形例や第2変形例では、光学部材を含む構成やVRM機能を備えたケースも想定され、遮光層や接着層の配置で表示領域の視認性と保護を両立できる。

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