外装部付きトランスデューサ装置による残響抑制

技術の概要

超音波トランスデューサの外装部を二部構成で配置し、振動の伝播を抑制します。これにより残響振動の影響を低減し、車両のソナー検出の信頼性を安定化させます。取付孔周辺の騒音伝播を抑える設計です。

ユースケース

  • 車両のソナー検出システムの検知精度向上
  • バンパー周辺の振動伝播抑制による耐久性向上
  • 外装部の浸入対策と信頼性向上
  • 車両以外の移動体への適用
  • 設計自由度と外観の向上

本技術は、超音波を送受波するトランスデューサ装置と、それを覆う外装部を組み合わせ、送受波部分の振動伝播を抑える仕組みです。外装部は、送受波部分の先端に接触する第一部と、先端から離れた第二部を持ち、第二部は送受波部分と一定の間隔を保つように配置されます。これにより、振動がバンパーなどの取り付け部へ直接伝わる経路を分断し、残響振動の時間成分を低減します。第一部は先端側で振動を抑え、第二部は距離をとって伝播を和らげます。材料はシリコーンなどの弾性体を想定し、温度変化にも強く、装着後の見栄えも良くなります。外装部の設計により、液体の浸入経路を制御でき、信頼性が向上します。

本発明の要点は、送受波部分に対する外装部の配置を最適化して振動伝播を分断する点です。外装部は内径の異なる第一部分と第二部分から成り、第一部分は送受波部分の先端に接触して振動の直接伝播を抑制します。第二部分は送受波部分から離れて配置され、傾斜部を設けて間隔を確保しつつ振動を徐々に減衰させる経路を作ります。これにより残響振動の時間的持続を短縮し、検波器の閾値越えが生じる時間帯を狭められます。先端近傍の振動強度が低い領域に第一部分を置くことで伝播経路を効果的に制御します。第二部分の厚みを第一部分と同等にすることで製造性と均質性を両立します。隙間の配置は液体の浸入対策にも寄与します。素材としてシリコーンを使えば温度変化による弾性力の変動を抑えつつ装着性と外観を向上させます。これらの特徴は車両以外の移動体にも適用可能です。

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