車載複数表示装置間の画像表示タイミング制御

本技術は、車両に搭載された複数の表示装置のうち第一表示装置に表示された画像を、第二表示装置へ出力して表示させるタイミングを、より適切な時点へ制御するものです。第一操作検知部が表示装置同士の操作を捉え、承諾の意思を第二表示装置を用いて受け付けると、制御部が対象画像を第二表示装置へ出力して表示します。承諾されない場合は第二表示装置には表示されず、設定次第で表示を回避することもできます。車内の座席情報や運転状態などの情報を参照することで、表示のタイミングを安全性と利便性の双方の観点から調整します。また、所定時間経過後のデフォルト動作や運用上の注意点も組み込まれています。

本技術は車両内の複数表示装置を対象とし、第一表示装置に表示された対象画像を第二表示装置へ出力して表示させる制御を実現します。全体はCPU・メモリ・ストレージを備えた表示制御装置と、各表示装置を制御するSoC（System on Chip）群、車両内センサ群と通信する通信インタフェースから構成されます。まず第一操作検知部が、どの表示装置でどの画像へ対して出力を開始するかを検知します。次に承諾選択受付部が第二表示装置を用いて出力の承諾を受け、承諾が得られた場合は制御部が対象画像を第二表示装置へ出力します。承諾されない場合は出力を回避します。選択の要否は座席に人が座っているかを判定する存否情報取得部・存否判定部に基づき、運転情報取得部は車両の運転状態を取得して急加速・高速走行・カーブ等の状態では出力を抑制する判断を補助します。設定時間経過後のデフォルト動作、第二表示装置の位置関係に応じた表示位置決定、サムネイル経由の承諾受付、第三表示装置への出力など、実運用上の柔軟性を提供します。システムは複数の表示装置の出力先を識別し、出力の順序と表示を連携させて、誤表示の抑制と使い勝手の向上を狙います。