車載LCDのGND安定化を導電性接着剤で実現

技術の概要

車載機器の液晶ディスプレイと金属板の間でGNDを確保し安定化する構造を提案します。LCDと第1板金、さらに第2板金を導電性接着剤で結び、周囲には固定用接着剤を配置します。複数の貫通孔を用いて接着剤を充填することで、広範囲で信頼性の高いGND路を実現します。

ユースケース

  • 車載ディスプレイのノイズ耐性とGND信頼性の向上
  • LCDと第1/第2板金間の電気的結合を安定化
  • 多様な車種・小ロット生産での実装容易性の向上
  • アースバネ代替による組立性・コスト削減
  • 温度変化時の接着剤膨張を抑制しGNDを長期安定化

本技術は、液晶ディスプレイと第1の板金と第2の板金を層状に配置し、液晶ディスプレイと第1板金を導電性接着剤でGND確保のため接続します。さらに第1板金と第2板金も導電性接着剤で接続し、周囲には固定用接着剤を配置します。導電性接着剤は領域110に複数の貫通孔111を充填して LCDと第2板金を直接接続します。貫通孔周囲は固定用接着剤で囲み、接着剤間にクリアランスを設けて熱収縮の影響を抑制します。DaとWaを管理寸法として厚み方向のばらつきを吸収し、GNDの安定性を高めます。

本構成は LCD101 と 第1板金102、 第2板金103 を層状に配置し、 LCD101 と 第1板金102、 第1板金102 と 第2板金103 が導電性接着剤202 によってGND確保のため電気的に接続されます。導電性接着剤は領域110に設けられた貫通孔111を充填し、 LCD101 と 第2板金103 を直接結ぶことで従来のアースバネの点接触に起因する課題を解消します。固定用接着剤201 は絶縁体として LCD と 第1板金間、または 第1板金と 第2板金間を囲み、接着剤間のクリアランス Dc/ Wx/ Wy を設けて熱収縮時の干渉を抑制します。Da と Wa は熱応答を見据えた管理寸法として、厚み方向のばらつきを吸収します。複数の貫通孔は円形で同寸とするのが望ましく、これによりノイズ除去の安定性が向上します。板金表面の凹凸による気泡の混入を抑える点も利点です。多品種少量生産に適し、貼付自動化が容易で部品在庫や治具のコストを削減します。

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