自動化接続を実現するスピーカ端子と接続線

技術の概要

スピーカのボイスコイルと外部端子をつなぐ接続線を、端子側で自動的に固定できる構造を提供します。凹部で接続線を仮保持し、カシメ後に確実に圧着します。生産ラインの自動化と信頼性向上を実現します。

ユースケース

  • 自動車・家電など内蔵スピーカの自動組立ラインでの接続作業の自動化
  • ロボットによる端子と接続線の自動接続・検査
  • 小型車載スピーカや狭小スペース機器での高信頼接続
  • 錦糸線を用いた高耐久・低信号損失の配線実現
  • 生産コスト削減と品質向上を両立する自動圧着工程

本技術は、スピーカのボイスコイルと外部端子をつなぐ接続線を、端子側で自動的に固定できる構造を提供します。接続端子は基部から第一突部と第二突部が一体に突出し、これらの間に接続線を挟む凹部が設けられています。凹部は仮保持として働き、カシメ後には圧着して線のずれを防ぎます。基部と突部の境界には塑性変形部があり、固定力を安定化します。テーパー部と第一/第二当接部の配置で挿入と固定を滑らかにします。錦糸線は柔軟性と耐久性が高く、音響特性への影響を抑えます(錦糸線は柔軟な線材です)。

本発明の要点は、ボイスコイルと接続端子を結ぶ接続線を自動で確実に圧着・固定する端子構造と、それを実現する製造方法にある。接続端子は基部、第一突部、第二突部を一体に形成し、第一突部と第二突部の間に凹部を設けて接続線を挟持します。凹部は円弧状で、接続線を仮保持してからカシメ加工を行うことで、圧着後もずれを防ぎます。第一当接部・第二当接部は突部同士の最適接触位置を規定し、カシメ後の荷重伝達を安定化します。突出部にはテーパー部が設けられ、挿入時のガイド性を高めます。変形部は基部境界に設けられ、塑性変形によって固定力を長期安定化します。端子は金属材を板金プレスで形成します。接続線は錦糸線を採用することで、柔軟性と耐久性を両立し、振動時の導電経路の劣化を低減します。実際の組立では、保持部のスリットに接続線を仮保持し、治具やロボットを用いて端子をカシメる工程を自動化します。これにより自動化ラインでの歩留まりと信頼性が向上します。

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