技術の概要
本技術は、音響発生装置と加振器、構造部材、振動部材を組み合わせて透過音を抑制します。加振器の変位基準を設定し、重量を抑えつつ制御精度を高める点が特長です。補正フィルタ類を用いた経路補正で実用性を高めます。
ユースケース
- 移動体の車室内外の音漏れ抑制
- スピーカーユニットを含むキャビネットの遮音性能向上
- 車両・船舶・航空機の扉・ボディ部の遮音
- 建築・施設内の騒音遮断・プライバシー保護
- 現場での音響特性作成・測定と補正フィルタ設計の活用
この技術は、音響発生装置と加振器、振動部材、および構造部材を連結部材で結ぶことで第一空間に音を出し第二空間へ透過する音を抑えるしくみです。加振器可動部の変位を具体的な基準で定めることで、振動の制御精度を高めつつ部材の軽量化を実現します。補正フィルタ、遅延フィルタ、共通フィルタを組み合わせ、音波の伝わる経路の差を補正します。特性作成システムで現場測定から補正フィルタのフィルタ特性を作成・設定する点が特徴です。設置条件や部材の仕様に応じて微調整が必要です。
本技術は能動的音響遮蔽を目的とし、音響発生装置と加振器、構造部材、振動部材を連結部材で結ぶことで第一空間の音を発生させ、第二空間への透過を抑制します。補正フィルタ130、遅延フィルタ140、共通フィルタ150を用い、音波の経路差を補正します。信号は第一駆動アンプ161と第二駆動アンプ162で増幅され、補正フィルタの特性GはHsとHvから求めます。特性作成システム300は測定用装置群を使い、Fourier変換で周波数特性を算出します。現場条件に適した補正フィルタを設計・設定することで、透過音の低減とシステムの軽量化を両立します。
