高齢者向け行動提案装置と提案方法

技術の概要

高齢者などの外出を促す提案を行う装置と方法です。取得部は生活圏情報を取得し、記録部は候補を蓄積します。選択部は生活圏情報を超えた行先を選び、提案部が端末へ提案情報を出力します。

ユースケース

  • 介護・高齢者の外出促進
  • 家族・介護者のサポート連携
  • 個別最適な外出計画の提案
  • 学習情報モデルによる提案精度の継続的改善
  • 行動想い出情報の共有と習慣化促進

この技術は、取得部・記録部・選択部・提案部の4機能で構成され、利用者端末から生活圏情報を取得して記録部に蓄積します。選択部は生活圏情報で示す地理範囲を超えた候補を行先として抽出し、提案部が第1情報端末へ提案情報を出力します。提案は利用者の承認を前提に行われ、必要に応じて家族などのサブユーザと調停します。学習部は過去の提案の結果を学習情報モデルに反映させ、成功データが多い行先ほど提案されやすくなります。行動想い出情報と満足度情報を蓄積・算出し、外出の習慣化を促進します。IoT家電や車載端末との連携により経路案内や外部情報の取得も可能です。

本システムは、サーバ上の行動提案装置10と、メイン利用者端末2・サポート端末3・IoT家電4・車載端末5を含む分散構成で、ネットワーク6を介してデータをやり取りする。データ取得は生活圏取得部257とIoTデータ取得部252から始まり、記録手段15に候補情報15a・生活圏15b・位置情報15k・アンケート情報15iなどとともに蓄積される。プロファイル情報15gはアンケートとIoTデータの分析結果から作成され、肉体的・精神的ベクトルとして表される。提案処理は、お出掛け前に協調フィルタリングを用いて行先候補15aを生成し、日常行動圏を超える候補を優先する。学習部144はデータセット89を用いた教師あり学習でパラメータを更新し、成功ポイントが高いデータほど提案の確度を高める。サンプルとして、成功データと満足度情報15fを組み合わせ、学習情報モデル15dの出力を更新する。調停処理では、メインの行先とサブの行先を比較し、最終的な提案をメイン端末へ出力する。お出掛け中は車載端末5へルート情報を送信し、車内外情報取得部254が取得した映像・音声を行動想い出情報15eとして生成・再生する。お出掛け後は想い出情報を再生・共有し、満足度算出部146が算出した満足度情報15fを蓄積・出力する。以上の処理は、クラウドネイティブ型やクライアント側実行など、構成に応じて再配置可能である。

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