車載機性能を考慮したアプリ配信データ送信システム

技術の概要

車載機の性能情報を基に、アプリをダウンロード配信する前に動作可否を判断します。負荷予測にはCPU/GPU/IOデータと、他車丧の動作データから作成したモデルを用います。快適に動作する車両には配信を行い、難しい場合は軽量版を提案します。

ユースケース

  • 車載機向けアプリの適正配信判断
  • 車両間データを用いた動作予測モデルの構築
  • 軽量版アプリの提案と配信
  • プラットフォームバージョン対応と未知機器の判定
  • サーバと車両間のデータ送信の最適化

本データ送信システムは、車両からアプリの配信要求と車載機の性能情報を受信します。受信した動作データを使って、複数の車両の動作状況に基づく予測モデルを構築します。モデルは、CPU・GPU・IOなどのハード性能と、アプリ実行時の負荷を数式で表現します。配信時には、車両ごとの許容負荷と比較して、動作可能かを判定します。動作可能と判定された場合、データ送信部がアプリを車両に配信します。動作が難しい場合は、機能を制限した軽量版を提案します。モデルは新しい動作データを受け取ると更新され、精度が向上します。プラットフォームバージョンにも対応します。

本データ送信システムは、サーバ装置と車両で構成され、データ受信部10、受信内容判定部20、モデル構築部30、記憶部40、動作可否判定部50、データ送信部60を備える。車両からアプリ配信要求と車載機の性能情報を受信し、車両200に対する動作データを車両300から受け取り、動作可否予測モデルを新規作成または更新する。最小二乗法により、CPU・GPU・IOの性能と動作負荷の関係式を作成し、閾値と比較して可否を判定する。モデルは複数アプリ対応で、記憶部40にアプリとモデルを対応づけて保存する。可と判定された場合はアプリを配信、NGの場合は軽量版の有無を検討する。未知プラットフォームには判定不可を返す場合があり、ユーザへ軽量版の推奨や配信不可通知を提供する設計となっている。

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