車載超音波ノイズ対策付き物体検知装置

技術の概要

車両に搭載された複数の超音波センサを用い、ノイズ監視とウェイト制御で誤検知を抑制する物体検知装置と手法の概要を示す。ノイズ検知時には次の測距をウェイトさせ、前回の反射波をノイズとして検知しにくくする。実用環境で安定性と検知頻度を両立する点が特徴である。

ユースケース

  • 車両周囲の障害物検知
  • 自動運転支援の障害物回避
  • 駐車支援・接触防止
  • ノイズ環境下での検知安定化(工事現場・夜間等)
  • 複数センサの冗長性を活かした検知頻度向上

本技術は、車両周囲の物体を超音波センサで検知する際、ノイズ監視と制御によって誤検知を抑制する仕組みです。第1センサが物体までの距離を測り、第2センサが測距後にノイズを監視します。ノイズ検知時は、第1センサの次回測距後に第2センサのノイズ監視を所定時間ウェイトさせ、前回の反射波をノイズとして検知するのを防ぎます。ノイズ監視時間NT(ノイズを監視する期間)を共通設定として、検知結果は検知結果取得部で取得され、ノイズ有りの場合は物体検知を破棄します。閾値の切替えやウェイトの組み合わせにより、検知周期と信頼性を柔軟に両立します。

本技術の要点は、車両に搭載された複数の測距センサを用い、ノイズ監視時間NTの共通設定とウェイト制御を組み合わせる点です。制御装置90には送波制御部91、検知結果取得部93、物体検知部95、判定部97、駆動制御部99があり、送波は干渉を避けるよう順次制御します。第1センサは超音波を発して物体までの距離を測定します。第2センサはノイズ監視を担当し、ノイズ検知時は次回測距後にノイズ監視をウェイトさせ、前回の反射波をノイズとして検知するのを回避します。検知結果取得部93はノイズ監視結果を取得し、物体検知部95は「ノイズ無し」かつ「物体有り」の場合にのみ距離情報を更新します。NTは全センサで共通設定とし、閾値の切替えやウェイト時間の組み合わせなど、複数の運用モードを用意しています。変形例として、閾値変更やウェイトの併用により、前回の反射波がノイズとして戻るケースにも対応します。これにより、検知頻度を高めつつ誤検知を抑制し、安全性と追従性を両立します。必要に応じて、周波数の異なるセンサ配置や複数センサ間の協調動作も適用可能です。

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