車載入力装置で操作感を音と振動で伝える技術

技術の概要

車載向けの入力装置で、操作面の接触位置を静電センサで検知し、押圧を検知して振動と音を出力する。信号を制御部が解釈し、操作内容を感覚的に伝える。
この仕組みは、一般の読者にも操作の意味を直感的に理解させることを狙う。

ユースケース

  • 車載インターフェースの操作感フィードバックの向上
  • 押圧・スワイプなどの操作認識を聴覚・触覚で補助
  • 運転中の視線移動を抑え安全性を向上させる非接触操作支援
  • 車種間で統一された操作感と薄型化の実現
  • デモ・教育用途での操作感の可視化と体験提供

この入力装置は車両の内装へ搭載され、操作面への指の接触位置を静電センサで検知します。静電センサは電気を使って触れた場所を知る部品です。さらに、操作面への押圧を検知する部があり、指の押し具合も読み取ります。検知した信号は制御部に送られ、振動を発生させる機構と音を出す機構を協調して動作させます。エキサイタは音と振動の少なくとも一方を出力します。音は2〜5kHz程度、時間平均音圧は40〜60dB程度に設定され、聴覚特性を考慮して調整されます。スワイプ・フリックなどのなぞり操作にも対応します。操作中は振動と音の強弱を状況に合わせて変化させ、操作が終了すると振動を止めて音だけを鳴らすことも可能です。部品は可動部と固定部で構成され、薄型化を図りつつ信頼性を確保します。

本技術の要点は、車載向け入力装置において、操作面への接触位置を静電センサで検知し、押圧を検知するセンサと組み合わせて制御する点です。制御部は、静電センサの検知信号と押圧検知部の検知信号に基づき、振動を出す機構と音を出す機構を駆動します。振動信号には第1振動信号と逆位相の第2振動信号を順次出力して打ち消しを図り、可動部の収束時間を短縮します。操作種別として、プッシュ操作時は約9Gpp、周波数200–300Hz、時間平均音圧40–60dB、音周波数2–5kHz、スワイプ時は約4Gpp、同周波数帯、フリック時は音のみを出力します。静電センサ検知と押圧検知の組み合わせにより、操作開始・継続・終了を的確に伝え、騒音と振動のバランスを最適化します。回路基板とホルダー、板ばねによる可動部構造により、薄型化と耐振動性を両立します。エキサイタはホルダーを介して静電センサと機械的に接続され、振動伝達効率を高めます。結果として、直感的な操作感・高い認識性・安全性を実現します。

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