車載カメラレンズ汚れ照射抑制の画像監視装置

本技術は、車載カメラのレンズに汚れが付着しても、汚れによる誤検出を抑える画像監視装置と方法です。取り込む画像を作る部分（取得回路）、汚れに対応する領域を見つける部分（検出回路）、撮像画像から不明瞭な部分を取り出す部分（抽出回路）、そして不明瞭領域の明るさの変化から外部光源の照射を判定する部分（判定回路）で構成されます。汚れ領域と不明瞭領域を分け、外光の影響だけでなく、輝度値の差の変化を基に判断します。これにより、汚れが除去されたと早とちりすることを防ぎ、信頼性が高まります。検出結果は表示装置等に通知され、必要に応じて洗浄を自動または半自動で行えるよう設計されています。

本発明の要点は、車載カメラのレンズ汚れによる誤検出を抑制し、監視系の信頼性を高める点にあります。取得部は撮像デバイスが外部場を捉えた画像を提供します。検出部はその画像から汚れ領域を識別します。抽出部は撮像画像から不明瞭領域を抽出します。判定部は不明瞭領域の輝度変化を解析し、汚れが外部光源に照射されたかを判定します。さらに、変化検出部、不明瞭領域抽出部、光源判定部を組み合わせることで、光源による輝度上昇と汚れの除去アクションを区別します。光源判定部は不明瞭領域内の第1閾値以上の画素数が第2閾値以上あるかを確認し、その結果に基づき光源フラグを設定します。平均値差異が第3閾値以上かを時系列で判定し、継続照射を判断します。汚れ領域と不明瞭領域の関係を適切に扱い、光源不明瞭領域を分離して解析することで、汚れが外部光で一時的に明るくなっても除去判定を出さないよう制御します。洗浄部を指示する条件は洗浄制御部により実装され、不要な誤動作を避けるため、規定回数の判定後再検出を行う設計とします。これにより、通信系・制御系の安全性と実運用性が高まり、車両の運転支援システムや自動運転補助の信頼性を担保します。