技術の概要
本技術は、運送車両の現在位置と荷物情報を用いて、第1荷物の降ろし地点までの第1ルートと、第2荷物の混載を考慮した第2ルートをディスプレイに表示します。混載の価値は、駆動エネルギー、時間差、勤務時間、売上、CO2削減の5指標で評価され、表示と選択を支援します。
ユースケース
- 混載マッチングの自動化と最適ルート表示
- 現場ドライバーの勤務時間・運転計画の支援
- 混載の評価指標としての駆動エネルギー・時間差・売上・CO2削減の統合
- 中継拠点を活用したルート変更を最小化する混載運用
- タイムライン表示・音声入力・ディスプレイ更新による操作性の改善
本技術の情報処理方法は、運送車両の現在位置と荷物情報を用い、第1荷物を降ろす第1着荷場所までの第1運送ルートをディスプレイに表示し、物流サービスシステムから混載依頼情報を取得して、第2荷物を混載する集荷場所を経由する第2運送ルートを、第1ルートと共に表示します。混載依頼が成立すると、第2運送ルートを含む新たな運行ルートを表示に反映します。さらに、駆動エネルギーの予想残量、着荷までの時間差、ドライバの延長可能勤務時間、売上予想、CO2削減量の5要素を用いた評価値を算出し、混載評価領域に表示します。中継拠点を用いた混載にも対応します。
本発明の要点は、複数荷物の混載を前提とした運送計画を、車両ディスプレイと物流サービス側で協調的に実現する点です。第1荷物の現在地から到着地点までの第1ルートを表示しつつ、第2荷物の混載依頼情報を取得して、第2荷物を集荷するルートを算出します。第1ルートと第2ルートは併置表示され、混載成立時には第2ルートを更新表示します。係数としてα1〜α5を用い、評価値 = (駆動エネルギーの予想残量)×α1 + (着荷までの予想時間差)×α2 + (ドライバ延長勤務時間の予想残)×α3 + (売上予想増加量)×α4 + (予想CO2削減量)×α5で算出します。計算部は現行運送ルートと混載後の運送ルートの差分を統合し、表示部へタイムライン画面と運送ルート表示画面の更新を指示します。判断部は受諾/拒否を人間の操作または音声入力で取得し、受諾時には混載リクエスト部が車両システムへ指示を送ります。中継拠点の活用により、本来のルートを大きく崩さず混載を実現し、環境・勤務時間・売上の三観点から評価可能な情報を提供します。
