技術の概要
充電装置と双方向充電器を用い、充電設備から受信した連系情報に応じて地域別の系統連系を実現します。系統連系時には保護機能で安全を確保し、必要に応じパラメータを更新して放電・充電を制御します。
ユースケース
- 地域要件に応じた系統連系の安全確保と適用
- 車両移動先地域での放電動作の最適化
- 連系情報とパラメータ群の取得・更新による運用柔軟化
- 過電圧・不足電圧・周波数・逆電力等の保護機能の適用
- 充電設備とサーバ間通信を通じた地域間連携と運用最適化
本装置は充電設備と車載バッテリを接続する端子、双方向充電器、通信部、コントローラから構成される。充電設備から連系情報を受信すると、コントローラは技術要件に応じたパラメータを取得して双方向充電器の端子側への放電動作を制御する。系統連系は過電圧リレー・不足電圧リレー・周波数リレー・逆電力リレーなどの保護機能で監視される。更新部は連系情報のパラメータ群を上書き・保存する。不揮発性メモリに格納されるパラメータ群はPT1〜PT16等を含み、地域ごとの技術要件に合わせて更新される。車両移動時には地域ごとのサーバと通信して最新の設定を取得する。
本発明の充電装置は車両搭載型として図6のフローチャートに沿い動作する。コントローラ6はプロセッサ61、揮発性メモリ62、非揮発性メモリ63、インタフェース64、バス65を備え、接続検知部611・通信制御部612・充電制御部613・更新部614・放電制御部615・開閉制御部616を有する。端子4が充電設備300に嵌合されると通信部2を介して連系情報要求を送信し、充電設備300から連系情報632を取得する。取得パラメータはパラメータ群633として不揮発性メモリ63へ格納され、PT1〜PT16を含む。更新部614は地域移動に応じてPT1/PT2などを対応するリレー(OVR/UVR/OF R/UF R/RPR/UPR)へ上書きする。系統検出器VD・FD・CTの電圧・周波数・電流の信号に基づき放電制御部615・開閉制御部616はNCRをオン/オフし放電動作を制御する。嵌合解除ボタンの有無、連系許可通知の受信、並列条件の判定などのシーケンスをS01~S11、S13~S14等の手順で実現する。図4/図5に示す地域別パラメータを用いて系統事故時の保護機能と単独運転防止機能を適用する。車両が別地域へ移動すると更新部はPT群を新地域の値に上書きし、再度連系要件を満たす並列を実現する。
