移動物体検知装置とノイズ検知による誤検知防止

技術の概要

受波器で受信した信号から移動物体の有無を判断します。ノイズ判定回路を用いて送波処理を停止した状態でノイズを評価し、ノイズが無いと判断された場合のみ移動物体を通知します。これにより誤検知を抑制します。

ユースケース

  • 車両内部の侵入検知システムの信頼性向上
  • セキュリティ監視のノイズ耐性向上
  • 産業機器の動体監視・安全確保
  • 無人搬送車・ロボットの安全検知強化
  • 防犯・監視システムへの組込み

本技術は、受波器が受波した信号にもとづいて移動する物体の有無を判定する装置の仕組みを示します。まず、物体の移動を検知する物体判定回路と、送波処理または受波処理を停止している間にノイズの有無を判定するノイズ判定回路を備えます。物体判定回路が移動物体ありと判断し、かつノイズ判定回路がノイズなしと判断した場合に、通知回路が移動物体の存在を通知します。これにより、電磁ノイズが多い環境でも誤検知を抑えることが可能になります。実施例では、車両内部の侵入センサと連携し、検知時にはBCM(ボディ・コントロール・モジュール)へ通知します。

本技術の要点は、移動物体検知の信号処理にノイズ抑制を組み込んだ点にあります。受波器が受信した信号から物体判定回路が移動物体の有無を判断します。送波処理または受波処理を停止するノイズ判定回路は、停止中の受信波形を観測してノイズの有無を評価します。物体判定が有り、かつノイズ無しと判定された場合のみ通知回路が移動物体の存在を外部へ通知します。ノイズ判定は、振幅閾値だけでなく、I成分・Q成分のベクトル移動距離やドップラー周波数の変化といった指標を組み合わせて行います。実装では、マイコンがA/D変換の出力を解析し、原点からのベクトルの変化量を算出して検知信頼度を評価します。車両内の侵入センサと連携する場合には、検知をBCM(ボディ・コントロール・モジュール)へ通知し、警報系と統合します。これにより、電磁ノイズが強い環境でも誤検知を抑制しつつ安全性を高められます。ノイズ検出後は処理の再開・停止を制御する設計も併せて規定され、誤検知時には超音波回路の再接続を行い復帰時間を短縮します。

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