技術の概要
ステアリングホイールの現在温度を視覚的に知らせる表示装置です。表示は温度に応じた色・発光面積・パターンで変化し、把持検知で自動的に表示を停止/再開します。
ユースケース
- 車載用の操舵系統における温度可視化
- 把持検知と連携した省電力運用の実現
- 環境条件に応じた表示モードの適用(夏季/冬季)
- 車室内ディスプレイへの補助温度情報表示
- ヒータ制御と連携した温度管理の支援
本装置は、表示部としてLEDバーを用い、表示部をステアリングホイールのリム上またはスポーク上に配置します。温度検出部がリムの現在温度を検知し、制御部がこの温度に応じてLEDバーの発光色・面積・パターンを変化させます。加温が必要な場合はヒータで温度を上げ、適温に達したときは所定時間経過後に表示を終了します。運転手の把持を把握する把持検出部により、把持を検知すると発光を停止し、省電力化を図ります。夏場には高温を検知した場合に別表示へ切替えるなど、環境条件に応じた動作も用意されています。表示部の色・面積・パターンの組み合わせで、視認性と情報伝達性を高める設計です。
本機は、表示部(LEDバー)と制御部、温度検出部、ヒータ、把持検知部を備える。温度検出部はリム温度を取得し、制御部はこの温度に応じてLEDバーの発光色・発光面積・表示パターンを制御する。加温はヒータで行い、適温到達後は所定時間経過を待って温度表示を終了する。把持検知部が検知すると発光を停止して省電力化する。第2実施形態では、ヒータON後の経過時間から現在温度を推定して表示を継続する。第3実施形態では、スイッチON時の温度と目的温度から必要加温時間を算出し、経過時間と実測温度の照合により表示を同期する。第4実施形態では夏場の高温時に上限温度を超えた場合の表示を抑制・切替し、視認性を確保する。第5実施形態では、LEDバー表示が停止してもメータ内の温度表示等、別の表示部で現在温度を伝える。第6実施形態では、車両が走行していない場合に再表示を再開するなど、走行検知との組み合わせで表示の継続性を確保する。これらはコスト・省電力・安全性のバランスを取り、操舵部の温度情報を直感的に伝える設計思想に基づきます。
