技術の概要
椅子にウーファを取り付け、音を耳元へ導く音道体を組み合わせたウーファシステムです。低音を近くで再生することで音圧を抑えつつ聴感を高め、騒音抑制にも寄与します。移動体にも適用可能な汎用構成です。
ユースケース
- 椅子を使った低音の個人空間再現
- 車両・船舶・航空機などの移動体への組み込み
- 音漏れ抑制と騒音低減の実現
- 音響システムのデモンストレーション用体験機
- 教育・研究用の聴覚体験・検証機器
椅子に取り付けられたウーファ(低音を再生するスピーカ)と、音を耳元へ導く音道体(音を通す部材)を組み合わせた構成です。ウーファから出る音は前方用と後方用の音道で分岐し、左右耳の近くの開口部から出力されます。エンクロージャ(音を分離して収容する箱)により前後の音を分離して増幅周波数を調整可能です。利点は耳元で低音を感じられる点と、音漏れの抑制・騒音低減です。移動体にも適用できる一体化設計ですが、座る人の体格・座位位置で効果が変わる点、取り付けコストなどの留意点があります。
本技術は、椅子にウーファを搭載し、音をリスナの耳元近くへ導く音道体を用いて低音を局所再生する構成である。ウーファは20 Hz–300 Hzの低音を再生し、音道体は前方用と後方用に分岐して二つの開口部を耳元に配置する。エンクロージャにより前後の音を分離し、容積・断面積・長さを調整して特定周波数を増強する。位相を整え左右耳へ均等に低音を届ける。座位位置で開口部の高さを調整でき、取り付け形態は座面内蔵・背もたれ内蔵などを選べる。移動体では車両・船舶・航空機などで複数席へ適用可能である。
