遮熱性を高めた樹脂敷板(白/ベージュ系)

技術の概要

屋外の作業現場や展示会場で使用する樹脂敷板に、赤外線から紫外線までの熱を抑える遮熱機能を組み込みました。黒色ではなく、白系・ベージュ系などの無機充填剤を用いた複合樹脂材料を採用することで、日照下の温度上昇を低減します。

ユースケース

  • 屋外の工事現場の仮設敷板として
  • 展示会場・イベント会場の仮設床として
  • 芝生・砂地等の地盤上の仮設路盤として
  • コンクリートやアスファルト上の養生・仮置き床として
  • 港湾・漁港施設などの仮設作業路として

本敷板は、地面に敷設して使用する樹脂製板です。ポリエチレン樹脂を主成分とし、黒色系以外の無機充填剤を混練することで、赤外線から紫外線までの領域で熱エネルギーの吸収を低減し、遮熱効果を高めます。充填剤には炭酸カルシウム、白土、タルク、マイカ、ワラストナイトなどを用い、カラーは顔料なしの白色系・ベージュ系やグレー系を選択できます。再生ポリエチレンを混ぜて力学特性と比重を調整し、100%リサイクル可能な設計とすることも可能です。フライアッシュの混合は2〜5質量%程度でグレー系の色合いを出し、遮熱効果を維持します。敷板表面にはリブ・シボを施して滑り止め性を高め、切断や組み立てが容易です。

本技術は、地面敷設用の樹脂敷板で、ポリエチレン樹脂10〜90質量%と黒色系以外の無機充填剤90〜10質量%を混練した複合樹脂材料から構成する。複合材料は赤外線・紫外線の波長域で光の反射を黒色樹脂と比較して高くし、熱エネルギーの吸収を抑える。無機充填剤として炭酸カルシウム、白土、タルク、マイカ、ワラストナイト等を選択可能。白色系粉末を用いると日射時の表面温度上昇が抑制され、耐候性と耐久性が向上する。フライアッシュを混合する場合、2〜5質量%でカラーをグレー系にしつつ遮熱効果を維持でき、フライアッシュ由来の環境適合性が得られる。ポリエチレン樹脂は再生品・バージン品の混合が可能で、比重は1超過にも調整可能。成形時はペレット化後、押出成形→金型成形で一体成形する。表面にはリブ・シボを設け、滑り止め・汚れ防止・離型性向上を図る。耐荷重は実用域に耐え、輸送・敷設・撤去を人力で行える軽量性と、直射日光下での熱膨張を小さく抑える熱安定性を両立する。敷板は100%リサイクル可能で、養生用床材・仮設通路・仮設設置場など多用途に適用される。

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