車両周辺物体検出の誤検知攻撃検知装置

技術の概要

車両周辺の物体検出を行う装置の出力を、他車両の同様の装置の結果と比較して誤検出攻撃を検知します。攻撃を検知すると警告を出し、必要に応じて安全な走行停止や通知を行います。複数のタイミング・領域情報・座標系の変換を活用して検知精度を高めます。

ユースケース

  • 車両と車両間の物体検出結果を比較して誤検出攻撃を検知し警告する
  • サーバと車両間で攻撃検知情報を共有し全体安全性を高める
  • 自動運転/ADASの安全運用時に安全停止や手動切替を支援する
  • 路側機を含む複数デバイスの検出結果を統合して過半数で攻撃を特定する
  • 複数センサ種別と座標系変換を活用して検知精度と頑健性を向上させる

本技術は、車両に搭載した第1物体検出装置と周囲の第2装置が検出した物体情報を比較し、誤検出攻撃を検知する異常検知装置です。取得部は第1物体検出結果と第2物体検出結果を順次取得し、判定部は両結果を対応するタイミングで比較します。差異があれば車両の攻撃を検知し、出力部が警告を発し、必要に応じて走行停止や運転者への通知を行います。所定領域(あらかじめ定めた区域)や共通座標系(同じ基準の座標系)への変換、領域情報の活用で検知精度を高めます。

本発明の要点は、車両の物体検出装置と周囲の他車両が備える物体検出装置の検出結果を比較することにより、攻撃の有無を高信頼度で判断する点にあります。取得部は、第1装置の第1物体検出結果と、第2装置の第2物体検出結果を逐次取得します。判定部は、対応するタイミングで生成された第1、第2結果を比較し、不整合が認められる場合に攻撃を検知します。結果は出力部から警告・通知として伝えられ、必要に応じて自動車両の走行制御を安全側へ切替えます。座標系変換を行い、複数のセンサ種別や測位情報を統合して検出の頑健性を高めます。具体的には、領域情報として予め定められた領域を用い、所定のタイミングで第1位置と第2位置の検出結果を評価します。さらに、第2装置が路側機や別車両である場合にも適用可能で、車車間通信(VCU間通信)やネットワーク経由で第2物体検出結果を取得します。誤検出を誘発する攻撃(吸収材・妨害超音波等)の存在下でも、相互検出の一致度を評価することで検知を安定化させ、安全な運用を支援します。

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