技術の概要
本技術は、センサデータを網羅条件と照合して不足データを特定し、適切な提示情報を生成して提示部を通じて伝える装置と手法である。不足区分は絶対量・相対量の観点で判断され、文字情報だけでなくアニメーション・音声・表など多様な出力形態でデータ収集を促進する。
ユースケース
- 機械学習用教師データの効率的収集
- 現場の作業員姿勢データの不足解消
- ARディスプレイや音声でのリアルタイム指示
- 新規データ区分の優先取得と進捗表示
- データ状況を表形式で共有する可視化
本装置は、センサから得たデータと網羅条件を照合し、不足データを判断します。不足データには体の向きや距離などの区分があり、各区分には取得目標数が設定されています。データが不足している区分が見つかると、画面表示や音声などで分かりやすい提示情報を作成し、ユーザに不足データを集める指示を出します。提示情報は文字情報だけでなく、ピクトグラムやアニメーション、表形式などを組み合わせることが可能です。条件に応じて現在のデータ状況をテーブル表示することもできます。こうした仕組みで、教師データの収集を効率的に進められます。
本技術の要点は、センサから取得したデータを網羅条件と比較して不足データを特定し、対応する提示情報を提示部から伝える点にあります。データ収集処理部はデータ取得部、データ取得状況判断部、類似計算部、提示情報生成部で構成され、取得済データは取得済データ記憶部に蓄積されます。網羅条件記憶部には区分と各区分の目標数が格納され、判断部は現在の取得数と目標数を比較して不足区分を決定します。類似計算部は特徴量の類似度を評価し、類似時のみ提示情報生成部が指示を作成します。提示情報生成部は不足区分に対応する文字情報だけでなく、画像重ね合わせ、アニメーション、音声、表形式など多様な出力形態を組み合わせて出力します。提示部はディスプレイ、スピーカ、ARデバイス等で提示します。実施形態では相対情報、アニメーション、網羅条件動的制御部、可変指示部などの組み合わせを示し、現場の状況に応じて表示形式を動的に変更できます。これにより難易度の高い不足データの収集を迅速化し、教師データの品質と量を向上させることを目指します。
