車両向けサイバー攻撃通知装置と通知方式

本技術は、移動体に搭載する通知装置と通知方法に関するもので、侵入深度取得部11と乗員状態取得部12、および車両状態取得部13により、サイバー攻撃の侵入深度と乗員の状態を同時に取得します。取得結果は、態様決定部14が通知態様を決定し、通知制御部15が決定した態様に従ってセキュリティ通知を出力します。通知は表示機器・音声機器・シートの振動など複数の手段を組み合わせ、乗員の視認性・聴覚能力・身体感覚に応じて通知の順序を変えることができます。さらに車両の起動状態・速度・自律運転の有無など車両状態を加味して、通知を行うタイミングを最適化します。複数の乗員を対象とする場合には、対象乗員の指定機能により通知対象を絞り、外部通知として製造元や周囲車両への通知も検討されます。

本発明の要点は、侵入深度取得部11、乗員状態取得部12、車両状態取得部13、乗員通知調停部14、通知制御部15を連携させ、サイバー攻撃の侵入経路と侵入深度、さらには車両状態・乗員状態を総合的に評価して適切な通知態様を決定する点にあります。侵入深度は所定深度に達した時のみ通知を出し、中程度以下の侵入は通知を抑制します。乗員状態は画像データと音声データをAIで推定し、睡眠中・読書中・会話中・視聴中などを識別します。通知態様はこれらの状態と車両状態に応じてパターンを組み合わせ、表示・音声・振動・外部通知の順序を決定します。VIN情報に基づく搭載通知手段の認識、対象乗員の指定、利用モード別の通知規則も実装します。オンボードだけでなくクラウド上の処理を併用する構成にも適用可能です。